即位式が行われる新教会では・・・

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オランダ新国王の即位式が行われる4月30日まであとわずか。

4月18日、即位式の舞台となる新教会で記者会見が行われた。
各メディアの王室担当者たちが集まる中、オランダ議会第一院の議長から式の流れが説明された。
新教会は、ふだんは展覧会会場として使われているため、堂内を一望することはできないのだが
現在は、即位式に備えてミュージアムショップなどの全ての設備が取り除かれて、がらんどうの状態になっている。
天井付近には、当日の様子を上から撮影するための撮影設備の取り付けも始まっていた。
そして、教会中の真鍮がピカピカに光っていた。「まだまだこれからしっかりと磨きます」とは当局担当者の言葉だ。


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日本の雅子様もこの即位式に出席されることが決まってから、日本のメディアの関心も高まっている。
記者会見の中でも、「この即位式には、国外メディアからの関心も集まっています。非常に強い関心を示しているのは、やはりドイツのメディア。そして、日本のメディアからも多くの撮影申請がありました」と説明された。雅子様ご出席のことや、日本の皇室に詳しくない報道関係者からは「へー、日本?」という声も上がっていた。

よくテレビで見かける王室レポーターたちに、雅子様ご出席に関してちらりと聞いてみると、
「ご病気だということくらいしか知らない」という人がほとんど。
けれども王家、皇室の事情に精通したいわゆる王室ジャーナリストたちは、雅子様ご出席のニュースを好意的に見ているようだった。
だが、集まった報道関係者たちのもっぱらの話題は、4月17日に放映された、新国王ウィレム・アレキサンダーと、女王となる后マキシマのインタビュー番組のこと。
国営放送と民放のスター・プレゼンテーターふたりが、新国王夫婦を80分にわたってインタビュー。編集後50分の番組として放映された。
非常にリラックスした雰囲気で、彼らの素顔を垣間見るようなオープンなトークは、ここ数日オランダ中のホットトピックでもある。

国賓が出席する晩餐会は、先日オープンしたばかりの国立美術館で行われる。
しかも、レンブラントの「夜警」を眺めながらという豪華なセッティングだ。
美術館リニューアルオープンという一大イベントの熱もまださめやらない間に、即位式という更なる大イベントで盛り上がるアムステルダム。
ファン・デル・ラーン市長は、安全対策など順調も着々と進んでいると、別日の記者会見で述べた。
ボストンの爆破事件を受けて、即位式の安全対策も強化するか、という質問に対して、「今のところ、その理由はないと考えている。ただ、決して安心しているわけではない。事前に全てを封じ込めようとするのは不可能だが、何が起こっても迅速正確に対応できるという確信はある」と述べた。
会見中、即位式当日にたくさんの風船を空に飛ばすという演出を企画していたのだが、それを中止にするという説明もあった。「動物党を始め、鳥愛護団体などから反対の声が上がった。現在はまだ鳥たちが渡りをする時期。たくさんの風船を空に放つと、鳥たちが誤ってそれを食べてしまったりすることがあるから」というのが理由だそうだ。「即位式をおめでたい祝福の日とするために、このような対立があるのは好ましくない。その上、すでにさまざまな演出が予定されているから、風船があがらなくても地味な感じになることは決してありませんよ」と市長は笑った。
新国王はTVインタビューの中で、「即位式の日に王制反対のデモも予定されていますが」という問いに対して、「オランダには発言の自由があります。勿論デモもOKです」ときっぱり。
渡り鳥への配慮あり、新国王直々デモを許可・・開かれた王室の即位式は、一体どんな一日になるだろう?
市長も言っていたが、「即位式に興味があるなら、王宮と新教会があるダム広場に来るよりもテレビを見ていたほうがいい」。
確かに、国営放送も「世紀の中継」と気合いを入れて、160台のカメラでの撮影を予定している。その中継を見ない手はない。
とにかくお天気がよくなることを、心から願っている。

下の写真は、会見中のファン・デル・ラーン市長

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