欧州議会選挙 (Stemfie OK!)

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オランダでは昨日、欧州議会選挙が行われた。
投票率は37%。
ヘルト・ウィルダース率いる、反EUの自由党PVVが大勝すると予測されていたが、当日の出口調査によればその支持率は17%から12,2%に減少。これまでの5議席から3議席に減少する見込みと国営放送は報道している。
一方、親EUのリベラル民主、D66党は今選挙の一番の勝者で、これまでの3議席から4議席に増える見込み。同じく親EUのキリスト教民主党CDAは、前回より1議席減る見込みだが、D66と並んで4議席と最大。ある調査によれば、国民の1/4は反EU。あとの3/4は、ユーロは意義のあるものと考えていると言う。

ところで、今回の選挙の裏でにわかに話題になったのが、投票ブースでのセルフィー(自分撮り)。オランダ語で投票のことを「ステム」ということから、ステム+セルフィーで「ステムフィー(stemfie)」という造語も誕生している。

前回の市議会選挙では、政治家たちのステムフィーも多く出回りメディアを賑わせた。
その後、投票の秘密保持などの点からその是非が問われる裁判もあったが、判決は「問題なし」。
そんなこともあり、オランダ国営放送が報道したイギリスやベルギーでの「厳格」なステムフィー対応のニュースが話題を呼んだ。
同放送のニュースによれば、お隣のベルギーではステムフィーは禁止で、場合によっては300〜3000ユーロの罰金。イギリスにおいては、最高5000ポンドの罰金、あるいは最高半年の懲役だそう。イギリスのある地域では、投票所を監視する係員たちに「ステムフィー」を撮っている人を認識させるトレーニングまで行った、とある。もし現場を発見したら、その写真を消すように指示をするらしい。

一方、ステムフィーOKのオランダでも、投票ブースには次のような張り紙が。
「投票の秘密保持:
あなたが誰に投票したかを他人に知らせる必要はありません。すなわち写真を撮ることで、それを知らせる必要もないのです。また、誰もあなたに写真を撮ることを強要することはできません」
読みようによっては、誰に投票したかがわかる写真を撮るのは考え物ではあるけれど、ステムフィーを撮りたければどうぞ!と読める。私もこのポストを書くために、初セルフィーに挑戦。とは言え、持って行ったのはスマフォではなくミニデジだったのでこそこそと苦戦しながら撮っていると、背後から「ステムフィーはOKですから、じゃんじゃん撮ってください」と係員の大きな声・・・・会場からどっと笑いが起こってかなり恥ずかしいことに・・・
投票箱の横にいた係員には「上手く撮れた?」と笑われつつ、遅ればせながらステムフィー・デビューを果たした。

このステムフィーに関しては、オランダでもさまざまな意見があるようだが、若い有権者たちを投票へと誘う効果もあると分析している人もいる。
隣国では違法となると、オランダのステムフィーもひとつの「特権的トレンド」として奇妙な展開を見せていくかも??しれない。

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ステムフィーに関する注意事項の張り紙(右)と、投票のきまりを記したピクトグラム。オランダは、ピクトグラムの文化が非常に発達している。

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初ステムフィー。でも投票の秘密保持は(フォトショップで)守っている。

photo's (c) studio frog 2014