Villa Augustus

オランダ南部のドルドレヒトという街にあるブティックホテル「ヴィラ・アウグストゥス」。
(写真をクリックして拡大して見てみてくださいね)

全37室のこのホテルは、1882年、貯水塔として建設された。
高さ33mの美しい建築は、国内に現存する貯水塔としては2番目に古いとか。
1965年に役目を終えた貯水塔は2007年、ヴィラ・アウグストゥスとして蘇った。

貯水塔を囲む美しい庭園の向こうには、有機栽培中心の食材を使ったレストランがある。
庭園で自家栽培している野菜も、「庭のサラダ」などとしてここでサーブ。
朝早くから芳ばしい香りをさせながら職人さんが丹精込めて焼き上げた自家製パンなど、とにかくなにもかもおいしい。普段はバタバタと暮らしていてあまり「食」と真剣に向き合っていない私だが、目の前の庭で採れたばかりのしっかりと味の濃い野菜を食べた時には、こんなに素敵なセッティングで自然の恵みを味わえる幸運に感謝!の気持ちが湧いたもの。

私が宿泊したのは去年の夏。
同室の友達を起こさないように(結局は起こしてしまったけど)、静かに早起きして庭を散策。パンが焼き上がる様子を眺めながら朝食をいただき、館内のハイセンスなインテリアをゆっくりと見学した。
元貯水塔というインダストリアルな構造を上手に活かしたリノベも、その堅さとレトロ調のアレンジのさじ加減が抜群。どこか懐かしくて優しく、そしてほどよくかわいいディテールが、ゆったりと時間が流れる空間を演出していた。

最近は、有名デザイナーの腕前をダーン!と披露するような(見せつけられるような・・・)デザインホテルが増えているけれど、なんだか主張が強すぎて私はToo muchな印象を受けてしまうことが多い。けれどもこのホテルの内装は、居心地のよさに寄り添うようなデザインで「すごーく素敵」と感激しつつもホッとする感じ。良質なホスピタリティのデザインってこういうことかしら、、、と思った。
ん?でもこの感じ、どこかで見たことあるかも・・・?
それもそのはず。ロッテルダムの名物デザインホテル「ホテル・ニューヨーク」と同じチームが改築デザインを手がけていた。(こちらも非常に素敵なホテル&レストラン)

ホテル内には庭園で栽培された野菜、自家製パンの他、デザインプロダクトを販売しているかわいいマーケットもある。この敷地内から一歩も出なくても、数日のんびりと満喫できそう。

というわけで、今年も庭園の草花が咲き乱れるシーズンに泊まりに行きたいな。
できれば家族と一緒に・・・ファミリールームもあったし・・・

(協力:オランダ政府観光局)