アウトサイダー・アート・ミュージアム2

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日本のアウトサイダー・アートにフィーチャーしたアウトサイダー・アート・ミュージアムの特別展で、ひときわ注目を集めたのは澤田真一の作品だった。
とげとげがたくさんついたフィギュアの陶芸で知られる氏の作品は、2013年のヴェネチア・ビエンナーレにも出品されて人々の心をとらえた。
一緒に見ていた人たちの足も彼の作品の前でぴたりととまり、みなしばらく微動だにせず見入った。そんな張りつめた空気を緩めるように、「日本のアウトサイダー・アートは本当に素晴らしいですよ」と館長のハンス・ローイエンさん。「Shinichi Sawadaは、自閉症のアーティストです。私も彼に会いに行きましたよ。制作に集中していたので、私の存在にはあまり関心を持ってもらえませんでしたがね」。澤田真一は1982年生まれ、滋賀県が拠点だ。
ローイエンさんによれば、日本のアウトサイダー・アーティストたちの一番の特徴は、何かひとつのことを極めようとする意匠だと言う。伝統的な職人技のように、繰り返しの先にパーフェクトを追求しているのだ。「そんなクラフト的なパーフェクションが生み出すディテールには、とても日本的な美意識がある。彼らの作品を見ると、それは文化よりもさらに深く、人々のDNAに刻み込まれていると感じる」と言う。

(写真:常設展、特別展を含む館内)

クリエイティビティの源はなんなのだろう・・と深く深く考えさせる美術館。日本人アーティストにフィーチャーした特別展は11月まで。その次は中国の作家展が予定されている。

カタチを与えられることを強烈に欲して生まれてきた目の前の作品に、「さあ!」と肩を叩かれたような(いい)気分になって(って、どんな気分だ・・)仕事場に戻り、これを書いている。この美術館は、3月17日にオープンする。