Dick Brunaさん死去

ディック・ブルーナさんが、木曜日の夜にお亡くなりになりました。
89歳でした。

10数年前、私は臨月のお腹をかかえてブルーナさんのアトリエに取材に行きました。
氏はその大きなお腹をじーっと見つめて、片手を口元にあてて「ヤッホー」という時の仕草で、私のお腹に向かって「元気に生まれておいでー!」と言ってくれたのでした。

「読み聞かせは、子供に安心感を与える素晴らしい習慣であり、幼児期に培った安心感は大人になって直面する困難に立ち向かう時の力になる」
氏は、世界中の子供達にそんな安心感にあふれた子供時代を「贈る」ために、絵本を書き続けるのだと語ってくれました。
その言葉はずっと私の胸に残っています。

よい大人に育てようと頑張るよりも、子供が困難に直面してくじけそうになった時によりどころとなれるような母親でありたいと、氏の話を聞きながら思ったものです。

ブルーナさんがオランダ、そして世界の子供たちにのこしたものは本当に絶大。
「この人と同じ時代に生きていたことに感謝!」と思える人はそんなに多くはないけれど、ブルーナさんはまちがいなくそんな人物のひとりです。